敬語の使い方

「おっしゃるとおりです」は正しい敬語か?(和文・英文例)

パンダ

お仕事だいすきパンダだよ。 転職はしない方がいいことのほうが多いから、慎重にね

敬語をうまく使えないので、どうすればいいの?
パンダ

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メールを打っているときに敬語の使い方がわからないことがありますよね。
私もそうでした。

本記事の信頼性

本記事の信頼性は、以下の通りです。

  • 大手企業(東証一部上場企業、社員数数十万人規模)研究開発職の正社員として勤務
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  • 国立大学大学院で3つ以上の賞を受賞

丁寧に解説いたしますのでご安心ください。

本記事では、「おっしゃるとおりです」は正しい敬語か?について解説します。

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前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。

ビジネスシーンでは、相手の話にうなずく際に「おっしゃるとおりです」という言葉がよく使われています。また、メールでも頻繁に見る言葉です。そこで、しっかり理解しておきたいのが、この「おっしゃるとおりです」という言葉の正しい使い方です。

・ビジネス上の言葉として適切かどうか?
・適切であるなら、どういった場面で使うのか?
・場面によってどう使い分けると良いのか?

この3点を中心に、「おっしゃるとおりです」という言葉の意味・使い方を徹底解説していきます。

「おっしゃるとおりです」は正しい敬語?

「おっしゃるとおり」は、「言う・話す」の尊敬語「仰る(おっしゃる)」に、「そのとおり」という言葉を付け加えてできた複合語です。ですから、ビジネス上のやり取りで「おっしゃるとおり」と取引先の方に使うことも問題ありませんし、社内の上司や年上の社員へ使っても失礼ではありません。正しく尊敬の意を表す言葉ですから、「その通りです」や「もっともです」というよりも良い表現だと言えるでしょう。

ただし、「おっしゃるとおり」で言い切ってしまいますと、ややそっけないというか、ぶっきらぼうなイメージが残るかもしれませんので、ビジネスシーンでは「おっしゃるとおりです」「おっしゃるとおりでございます」と、語尾に丁寧語を付け足すのが一般的です。

〇ビジネスシーンでは取引相手や顧客へ敬意を払う表現をするのが基本
ビジネスを円滑に進めていくためには、ビジネスマナーをきちんと守ることが大事です。取引相手との対応の仕方は特に重要で、日本の場合は敬語の使い方もビジネストークのスキルとなっています。

そういった意味から、たとえ大企業の営業マンが格下の企業へ営業トークをする場合でも、相手に対して敬意を払うのがビジネス上の礼儀となります。自社の製品やサービス・プランを提案するのですから、失礼のない態度や言葉で営業するべきでしょう。

大手企業の肩書がジャマをして、敬語を省いたトークやぞんざいな態度で対応してしまう方もいますが、それは適切な行為ではありません。さげすまれた対応を受けている会社は、ただ仕事のために我慢しているにすぎませんし、外部から見れば、そのような会社は信頼も尊敬も得られないことでしょう。つまり、会社の威厳を保った横柄な態度・言動が、結果として会社の品位を落としてしまうことになるわけです。

ただし、系列会社や下請け会社との対応であれば、必要以上に敬意を強調する言葉を使う必要もありません。下請け会社の担当社員へは、「おっしゃるとおり」と言うよりも「そのとおりですね」ぐらいのほうが親近感がわきますし、両者の関係が潤滑に行くこともあります。

〇「おっしゃるとおり」はアメリカなど諸外国のビジネスシーンでなんと言うか?
ニューヨークなどアメリカの大都市部のビジネスシーンでは、「あなたの言うとおり」に当たる言葉がいくつかあります。よく使われているのが、「It's exactly as you said.」(確かにあなたの言うとおり)です。ビジネストークでも一般の会話でも、頻繁に使われる相づちです。このフレーズで、主語を彼や彼女、特定の名前に変えて使います。

また、「Just as you said.」ともっとフランクに言うこともあります。もともとアメリカでは、職場や取引先といえどもかしこまった言い方をすることが少ないので、「そのとおり」とシンプルに言うのが一般的です。他にも、「そのとおり」の意で使われる言葉に次のものがあります。

・Exactly.
・You are right.
・I agree with you.
・No doubt about it.

日本のビジネスシーンと比較すると、諸外国の言葉使いはカジュアルだと言えます。むしろ、仰々しい言い回しを避ける傾向すらあります。

〇敬語は相手が主となる表現、自分の行為には使わない
「おっしゃるとおり」は敬意を表す相手に対して使う言葉ですから、当然ではありますが、自分が言う・話すという場合には使いません。これは基本中の基本です。「先週、私は取引先の〇〇係長へそうおっしゃいました」などと自分に使うのはおかしいでしょう。

ですが、慌てているときや緊張しすぎている場合、つい口が滑って言ってしまうこともありますから、あがり症の人などは注意してください。

また、取引先・営業先への対応で、自社の上司の言葉を伝えるときにも要注意です。次のような言い間違いをした経験のある方は多いのではありませんか?

「今週中に具体的な条件をご報告すると○○がおっしゃっていました。」

この○○は自分の上司で、自分にとっては敬意を示すべき相手ではあります。しかし、取引先の方との話し合いですから、自分の上司もまた取引先へ敬意を示すべき人間で、相手より低い立場として言い表さねばなりません。ですから、この場合は「おっしゃっていました」ではなく、「申しておりました」が正解です。

なお、○○係長と役職を付けるのもビジネス用語では不適切となりますので、ご注意ください。どうしても役職を言いたいときは、「係長の○○」と説明的に頭につけるのが一般的です。細かいことではありますが、言葉使いはビジネスの重要なツールで、いい加減な話し方をしていれば相手に軽く見られてしまい、信頼されなくなってしまうリスクがあります。

〇「おっしゃられる」とは言わないように気を付けましょう
「○○さんがおっしゃられるとおり」といった言葉もビジネスシーンで使われますが、「おっしゃる」と「~られる」は共に敬語表現で、この言葉は二重に敬意を強める言い方になります。文法的には間違いではありませんが、あまりにも丁寧過ぎていて、相手に不愉快なイメージを与えてしまう可能性があります。いわゆる、いんぎん無礼(わざとらしい敬意の示し方)となり、場の雰囲気を悪くするかもしれません。この場合は、「おっしゃるとおり」が適切でしょう。

もうひとつ、ビジネスシーンでよくある間違いに「おっしゃります」というのがあります。たとえば、次のような言い方をしている方は多いでしょう。「先方の○○様が、そのようにおっしゃりました」などのように、「おっしゃる」に丁寧語の「ます」を付け足した言い方です。これも二重で敬意を強める言葉ですから、使う場面には注意が必要でしょう。

なお、もし「おっしゃりました」と言いたいときは、ぜひ「おっしゃいました」というようにしてください。五段活用では動詞に「ます」を付ける際、語尾の「る」を「り」に変えて、「ます」を付けます。たとえば「承る」は「承ります」ですし、「乗る」も「乗りますで、「り」へ変化させて「ます」を付けます。しかし、長い歴史の過程でさらに変化したものがあり、この場合は「り」がさらに「い」へ変化します。これを「イ音便」と呼んでいますが、特定の動詞に限った文法です。注意して覚えておきましょう。

ちなみに、ビジネスシーンでよく使う言葉で、「い+ます」としておく方が良い例をいくつか挙げておきましょう。

・いらっしゃる→いらっしゃいます
・なさる → なさいます
・くださる → くださいます

細かいようですが、こういった部分を丁寧に修得するもまた、『できる社会人』とのj評価を得るポイントとなっています。

〇「おっしゃるとおり」を上司や根上の人に使うときは要注意
ビジネスのトーク中には、相手の意見や話に同意して「そのとおり・おっしゃるとおり」と相づちを打つ場面がたくさんあります。はっきり言えば、そう相づちをしないと失礼になってしまうケースが非常に多いのです。単に「ハイ」や「分かりました」と相づちを入れていると、真剣にこちらの話を聞いていないと勘違いされることがあります。その意味でも、「おっしゃるとおりです」と心から同意している表現をする必要があります。

ただし、「おっしゃるとおり」は、相手の意見や発言を自分が正しいかどうか判断したという行為でもあります。まるで学術界のお墨付きを与えるかのように、『あなたのおっしゃることは完全に正しいです』とでも述べている感じに聞こえてしまうかもしれません。もちろん、言った本人にはそのような傲慢さはみじんもないでしょう。ですが、「おっしゃるとおり」と目下の人から言われた上司や年配の方は、『お前に何が分かる?お前が私を認めるなんて10年早い!』と憤慨するかもしれません。

これはケースバイケースです。上司が新しい企画を説明しているような場面で、部下が「おっしゃるとおりですね」と相づちを入れたところで、上司が腹を立てることはまずありません。むしろ、ちゃんと聞いていると好意的に受け止めてくれるでしょう。

しかし、上司が部下の失敗を叱りつけている場面ではどうでしょうか?叱られている方はまじめに話を聞いていて、上司の助言や私的に全く同意していると言葉や態度で示したから「おっしゃるとおり」と言ったとしても、上司はそれを偉そうにうなずいていると思うかもしれません。叱っているのに、上から目線で納得したような態度と捉える可能性もあります。とくに叱っている場面では、上司も多少なりとも興奮状態になりますから、つい癇にさわることも十分あり得ますので気を付けましょう。

〇「おっしゃるとおり」はメールや手紙でも使える
メールや広報など、書面でも「おっしゃるとおり」がよく使われています。会話と同様に、使い方さえ間違わなければ全く問題ありません。ただし、「おっしゃるとおり」が仰々しいと違和感を感じる場合は、あえて「言うとおり」とすることもできます。文法上も礼儀作法としても失礼に当たらないので安心してください。

それから、文章で使うときに、ひらがなで書くか、漢字にするかと悩む方もいます。これはどちらでも正解です。固めの文章なら「仰るとおり」とすることができますし、平時の内容であれば「おっしゃるとおり」とひらがなにするとしっくりするかもしれません。今では新聞の文章でもひらがなで書くことが多いので、迷ったときはひらがなにしておくと良いでしょう。

例文

では、ビジネスシーンで押さえておきたい具体例を挙げておきましょう。まずメールや書面で使う場合から説明します。

「先日の打ち合わせにて△△とのご指摘をいただきましたが、弊社でも○○様のおっしゃるとおりと、すぐに対応を…』

文章で使う場合、どのように「おっしゃるとおり」であったかを簡潔に述べておくことが肝心です。いきなり「おっしゃるとおりでした」だけを書いたのでは、何について同意しているか把握できないこともあります。もちろん、会話でも単発で「おっしゃるとおり」というのでは、同じようにどの部分に同意しているか把握しにくいですし、その場限りの相づちと取られかねませんのでご注意ください。

例文(上司あて)

社内で「おっしゃるとおり」を使うときの例を挙げまししょう。まずは上司に対する使い方です。

「本当に部長のおっしゃるとおりです。これからは暗記に頼るのではなく、必ず管理記録を確認するよう注意いたします。」

このように、先に「おっしゃるとおり」と述べ、そのあとに同意した内容を簡潔に伝えると上司も安心することができるでしょう。繰り返しになりますが、単発で「おっしゃるとおり」と言わないことと、繰り返して連発しないようにも気を付けましょう。

なお、上司が叱っているときは「はい、分かりました。申し訳ございませんでした」という方が良い場合もあります。自分を低くする姿勢と、それに応じた言葉を意識して選びましょう。

例文(部下あて)

部下など目下の者へは「おっしゃるとおり」とは言わずに、「君の言うとおり・そのとおり」でOKです。基本的に敬意を示す場面ではありませので、丁寧に言う必要もないでしょう。ただし、部下への思いやりを表現する言葉使いであるべきでしょう。とくに厳しく指導する場合は、言葉で威圧するのはマイナス効果です。内容を理解させる話術を優先すべきで、恐怖心をあおるような方法は避ける方が良いでしょう。

例文(同僚あて)

社内の同僚と話すときやメールのやりとりでも、「おっしゃるとおり」は使う必要がありません。やはり、「そのとおり、君の言うとおり」でOKです。もちろん、親愛の情をこめて「おっしゃるとおり」と言うこともよくあります。つまり、同僚や部下との言葉使いは、ある程度フランクであってしかるべきでしょう。ただし、会議などの公の場では正しい言葉使いをすべきですので、その辺はしっかり使い分けを心がけましょう。

まとめ

ビジネス上では丁寧語や謙遜語も含めて、正しい敬語を使うことは大事です。とくに「おっしゃるとおり」など、頻繁にビジネスシーンで使われる言葉はしっかりと理解を深めておくようにおすすめします。

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