敬語の使い方

「ご自愛くださいませ」は正しい敬語か?(和文・英文例)

パンダ

お仕事だいすきパンダだよ。 転職はしない方がいいことのほうが多いから、慎重にね

敬語をうまく使えないので、どうすればいいの?
パンダ

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本記事の信頼性

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本記事では、「ご自愛くださいませ」は正しい敬語か?について解説します。

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前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。

「ご自愛くださいませ」は正しい敬語?

【「ご自愛くださいませ」は敬語として正解】

「ご自愛ください」あるいは「ご自愛くださいませ」は相手に敬意を表す丁寧な表現です。「ご~ください」は、ご確認ください、ご覧ください、お使いください…などなど、使う機会の多い言い回しです。「ご自愛ください」もおかなしところはなく、正しい敬語といえます。

「ご自愛くださいませ」は語尾に“ませ”を付けることで、より丁寧な印章を与える文章です。“ませ”「ます」が変化して命令形となったものです。目上の人を立てながら、~をしてくださいとこちらの希望を伝える言葉です。例えば「お申し付けくださいませ」「ご笑納くださいませ」「こちらをご利用くださいませ」「お気を付けていってらっしゃいませ」などと使われます。

もう1つの意味として、ていねいな挨拶文にも使われる言葉です。例えば「いらっしゃいませ」「またお越しくださいませ」「ごめんくださいませ」などです。

ただし「ませ」という言葉は、もともとは女性が使う言葉です。このため文末に「ませ」を付けると、女性的なイメージが強くなります。接客業などではお客様に失礼にならないよう、男女ともに「ませ」という言葉が使われます。しかしビジネスシーンでは男性は、「ませ」は使わない方が無難でしょう。

【「自愛」の意味】

「自愛」には自分の体を大切にする、病気にならないよう気をつけるといった意味があります。「ご自愛くださいませ」は「どうかお体にお気を付けて、いつまでも健康でいてほしい」という気持ちがこもった挨拶文なのです。

【漢字を間違えないよう「ご慈愛」はNG】

「ご自愛ください」は主に手紙やメールで、締めくくりの挨拶文に使われます。しかし時々間違った使い方をみかけることがあります。目上の人に使うことも多いので、適切な使い方をすることが大切です。

まず注意したいのが「自愛」と「慈愛」を間違えないことです。自愛は自分自身に向ける気持ち、慈愛は他者へ向ける気持ちとなります。パソコンで漢字変換をする際に、変換ミスをしやすいので要注意です。

慈愛は「目下の人や自分より弱い人をかわいがり大切にする」という意味です。よく「聖母のような慈愛」といわれますが、母親が我が子を慈しむような愛情のことが慈愛です。上司や取引先などに「ご慈愛ください」と書くと、「私のことを我が子のように愛してください」とお願いする文章になります。とても変な印象の真文章になるので、くれぐれも変換ミスには注意しましょう。

【「お体に」は不要】

「お体をご自愛ください」も間違った使い方です。自愛は自分を愛することをいいます。自分には“体”も含まれています。ですから“お体を”は不要なのです。

【健康な人以外には使わない】

そしてもう一つ注意したいこと、それは病気やケガをしている人に対してこの言葉は使わないということです。「ご自愛ください」は元気に過ごしている人に対して、「いつまでも今のように健やかでいてください」という願いが込もった言葉です。

病気やケガの療養中といった人に対してはふさわしくありません。この療養中の人に対しては「どうかお大事になさってください」「一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます」などの文章を使うのが一般的です。「ご自愛ください」「ご自愛くださいませ」は健康な人に対して使う文章であることを覚えておきましょう。

【「ご自愛ください」の英文】

ビジネスのグローバル化が進むにつれて、海外の取引先や自社の海外部門で働く上司や同僚などと英語でメールをやりとりするシーンも増えてきました。「ご自愛ください」は英文メールでも使える挨拶文です。英語ではさまざまな言い回しがありますが、もっとも丁寧でオーソドックスなのが

●Please take good care of yourself.

“Please”“good”の単語を使うことで、目上の人に向けた丁寧な言い回しとなりますから、ビジネスメールに最適です。

●Please take care of yourself.

でも正解ですが「good」を添えることで、より相手を敬う印象が生まれます。上司やお得意先へのメールに最適です。

同僚や部下といった目上以外の人の場合は、

●Take good care of yourself.
●May you keep in good health.

といった表現で気持ちが伝わるはずです。

また親しい間柄なら、

●take care!
●Be well.

などのカジュアルな言い回しもオススメです。

「Take good care of yourself.」は文の英文メールで文末の挨拶文に何を書けばいいのか迷ったときに、重宝する言い回しです。

例文

「ご自愛くださいませ」という文章は、歴史を感じさせる挨拶文であり、具体的な使い方が思いつかないという人も多いのではないでしょうか。文章は目上の人には丁寧語や謙遜語などの敬語を使うのがマナーです。また、日本人は季節の挨拶を大切にしますから、季節感を取り入れた言い回しも多くあります。

同僚や部下に対しては、上司と同じような言葉遣いはふさわしくありません。ビジネスシーンですから、同僚や部下であっても基本的には丁寧な言葉遣いがベースとなりますが、そこにやや砕けた親しみのある言葉を差し挟むと、温かみのある文章になり、人間関係がスムーズに運ぶのではないでしょうか。

例文(上司あて)

上司に限らず取引先、同僚、部下などどのような相手に対しても、また季節を問わずオールマイティーに使えるのが、

●時節柄、ご自愛ください

という文章です。「時節」とは“季節”、“の中の情勢”どを表す言葉です。「このような季節(またはご時世)ですから、お体にご留意ください」という気持ちを伝える文章になります。たとえば真冬であれば寒さが厳しいので、真夏であれば暑さが厳しいので、コロナ禍の昨今であれば新型コロナウイルス感染症に気をつけてという気持ちをこめて使うことができます。その季節や情勢に合わせて受け止めてもらえるので、とても便利に使える文章です。

上司など目上の人へのメールや手紙では、より丁寧な

●時節柄、ご自愛専一にとお祈り申し上げます。
●時節柄、何卒ご自愛ください。
●時節柄、お風邪など召されませぬようご自愛ください。
●時節柄、何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます。

などと使うのもいいでしょう。“くれぐれも”や“何卒”という言葉を使うと、より丁寧な文章になります。また“お願い申し上げます”や“お祈り申し上げます”という言葉を添えると改まった印象になります。

時節柄という言葉は一年を通じて使えるのがメリットですが、紋切り型で気持ちが通じにくいというデメリットがあります。そこで積極的に使いたいのが、季節によって文章を使い分けることです。

【1月に使える例文】
●寒さ厳しき折柄、一層のご自愛のほどお祈り申し上げます。
●耐寒の折、何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます
●今年の寒さは例年より厳しく感じられます。くれぐれもご自愛ください。

【2月に使える例文】
●一年で最も寒い時期でございます。お風邪など召されませんようご自愛専一にとお祈り申し上げます。
●極寒の折柄、いっそうのご自愛をお祈りいたします。

【3月に使える例文】
●三寒四温の時節柄、くれぐれもご自愛ください。
●春の訪れが感じられるとはいえ、まだまだ寒さが続きます。どうぞご自愛ください。
●新年度を控え何かと忙しい折柄、くれぐれもご自愛のほどお願い申し上げます。

【4月に使える例文】
●花冷えの折、どうぞご自愛ください。
●天候不順の折柄、ご自愛専一にとお祈り申し上げます
●新年度を迎え慌ただしい日々が続きますが、くれぐれもご自愛ください。

【5月に使える例文】
●季節の変わり目でございます。体調を崩されませぬようご自愛ください。
●向暑のみぎり、どうぞご自愛ください。
●これから暑い季節がやって参ります。どうぞご自愛ください。

【6月に使える例文】
●梅雨冷えの折柄、何卒ご自愛ください。
●長雨のみぎり、ご自愛専一にお過ごしください。
●梅雨寒にお風邪など召されませんよう、どうぞご自愛ください。

【7月・8月に使える例文】
●梅雨明けの暑さが身にしみる折柄、どうぞご自愛ください。
●炎暑耐え難き折柄、なお一層のご自愛をお祈り申し上げます。
●夏本番を迎え体調など崩されませんよう、何卒ご自愛ください。

【9月に使える例文】
●残暑厳しき折柄、くれぐれもご自愛ください。
●夏の疲れが出やすい時節柄、何卒ご自愛ください。
●季節の変わり目ゆえ、どうぞご自愛ください。

【10月に使える例文】
●秋冷のみぎり、何卒ご自愛ください。
●秋冷が日ごとにます時季でございます。何卒ご自愛ください。
●秋雨の候、くれぐれもご自愛ください。

【11月に使える例文】
●いよいよ本格的な寒さを迎えます。くれぐれもご自愛ください。
●向寒の折、何卒ご自愛ください。
●一日ごとに寒さがます今日この頃、どうぞご自愛ください。

【12月に使える例文】
●本格的に寒くなって参りました。より一層のご自愛のほどお願い申し上げます。
●年末のご多忙の折柄、何卒ご自愛ください。
●気ぜわしい年の瀬、何かとご多用とは存じますが、くれぐれもご自愛のうえ良きお年をお迎えください。

例文(部下あて)

部下宛ての文章では、上司の文章のように堅苦しくする必要はありません。日々の頑張りを認めてねぎらい、励ます気持ちを込めて、体に気をつけて精進してほしいという上司としての気持ちを伝えましょう。例えば、

●頑張り屋の君ですが、無理をして体調を崩すことのないようご自愛ください。
●新年度で慌ただしい毎日が続くね。ご自愛ください。
●大きなプロジェクトを控えて気合いが入っていることと思いますが、この時期だからこそより一層のご自愛をと願います。

温かく見守っている気持ちを伝えてはいかがでしょうか。

例文(同僚あて)

同僚宛てのメールでは、自分が同僚からどのようなメールをもらったら嬉しいかを考えて、文章を考えましょう。

●花粉症の○○さんにとってつらい季節でしょうが、どうぞご自愛ください。
●急に冷え込むようになりました、くれぐれもご自愛のほどを。
●出張でいつも多忙な○○さん、どうかご自愛ください。
●いつも笑顔で頑張る○○さん、いつもありがとう。季節の変わり目ですから、どうぞご自愛くださいね。

「ご自愛ください」は定型文ですが、季節の様子や、その時々の状況を一言メッセージで表し、「~だから体に気をつけてください」という気持ちを届けましょう。

まとめ

「ご自愛ください」は忙しくて無理していないだろうか…と、相手を気遣う温かい挨拶文です。

「ご自愛ください」の使い方では、第1に「自愛」と「慈愛」を間違えないこと。第2に文頭に「お体を」つけないこと。第3に健康な人に使うこと。この3点に気をつければ、まず間違いはありません。

最近は手紙でのやりとりが少なくなり、メールを使うことが多くなりました。特にビジネスシーンでの連絡は、瞬時に相手に届くメールが主流です。ビジネスライクなメールの末文に、相手の健康を気遣う「ご自愛ください」としたためられていたら、受け取った人はほっと心温まる思いをすることでしょう。積極的に使いたい挨拶文の一つです。

文章としてはオールマイティーに使える「時節柄、ご自愛ください」に加え、季節の特徴や相手の状況に合わせた一言を文頭に添えて、「~だから、ご自愛ください」という文章にすると、より効果的です。

また、相手から「ご自愛ください」といたわりのメッセージをもらうことも多いでしょう。このような場合は、「自分の健康を気遣ってくれたことに対するお礼の気持ち」に、相手に対しても同じように「体に気をつけてください」という気持ちを加えて伝えましょう。

●温かいお言葉をいただき心から感謝いたします。○○様におかれましても何卒御身おいたわりください。

●お優しいお心遣いありがとうございます。○○様もどうぞお身体を大切にお過ごしください。

●いつもお気遣いいただき大変嬉しく存じます。○○様もお身体にはくれぐれもお気を付けください。

などと返信しましょう。

「ご自愛ください」は相手を気遣う美しい挨拶文です。ビジネスメールに、ぜひ活用してみてください。

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