「恐縮です」は正しい敬語か?(和文・英文例)

敬語の使い方

「恐縮です」は正しい敬語か?(和文・英文例)

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前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。

「恐縮です」は正しい敬語?

恐縮です

ビジネスシーンでよく使われる言葉として「恐縮です」があります。

この言葉は日常的に使われるものでもあり、その正しい使い方を知っていることで「この人は、しっかりとした日本語を使えているな」と相手に好印象を与えることができます。

実際によく使う言葉ですから、正しい使い方を覚えておくことは大変重要です。使いやすい言葉だけに、どんな時も「恐縮です」と言ってしまいがちです。

間違った場面での使用は相手を不快な気持ちにさせてしまう場合もあります。

歴史から見ていくと、「恐縮」の「恐」は恐れること、「縮」は身がすくむから成っており、恐怖で身がすくむという意味で用いられていました。

しかし、現在ではありがたいという気持ちからを感じて身をすくめる思いとして用いられております。

このように本来の意が転じて違う内容の言葉になることはよくあります。

そもそも「恐縮」という言葉は、謙遜語や丁寧語ではありませんが謙遜を言い表す表現で尚且つ堅い言い回しとして用いられます。

つまり目上の人に対して使う言葉となります。

「恐縮です」という言葉ですが、主にメールや手紙などの「書き言葉」として又は改まった会話の中で用いられます。

書き言葉ではない口語表現での「恐縮です」の言い換えは「恐れ入ります」が適当です。

メモ

恐縮という言葉は、堅い言い回しなので口語で用いる場合、相手に対してどこか冷たいイメージを与えてしまいます。

それぞれのシーンによって使い分ける場合には特に注意が必要となります。

また、何度も使ってしまうと逆効果になってしまいます。

これはどの言葉にも言えますが「恐縮です、恐縮です」と続けて使ってしまったり、文面に何度も書いてしまったりすることは相手に対して失礼な印象を持たれてしまいます。

同じ言葉を重複したり多用したりすることはイメージの良い物ではありませんので、心掛けて使うようにしましょう。

それでは「恐縮です」という言葉の正しい使い方と間違った使い方の両方を挙げるので、例文を参考にどのようなシーンで使うことが適当なのかを解説いたします。

例文

書き言葉の場合と口語での場合、相手に対して失礼にならない使い方を確認していくことが大切です。

「恐縮です」を使うにあたり色々なシーンごとにまとめました。

実際に使う場合には、次のような場面や相手に合わせて使用しましょう。

例文(上司あて)

「お忙しいところ大変恐縮に存じます」

こちらの例文は正しい使い方でしょうか。

正解は「誤り」です。

一見、「恐縮」に「存じます」と丁寧さが増しているように思われ良い印象としてとらえられますが、そもそも「恐縮」という言葉には「ありがたいと思う」という意味が入っているため「存じます」という同じく「思う」の相手に対して尊敬の意を込めた表現が付いてしまうと二重表現となってしまいます。

二重表現とは同じ内容の言葉が続いてしまうことで、例えば「頭痛が痛い」と同じように「頭痛」には痛いという意味が入っているので、さらにすぐ「痛い」という言葉が入ってしまうと連続しての同じ使い方の言葉続いてしまうので間違いとなります。

つまり、正しい使い方はこちらになります。

「お忙しいところ大変恐縮です」

こちらが正解となります。

そのほかにも上司や目上の方に使う場合は次のような例文が適切です。

・本日はお忙しい中ご来社いただき恐縮です。
・ご相談に乗っていただき恐縮です。

また、「恐縮」という言葉を強調したい場合には次の言葉を追加することができます。

  • しきり
  • 極み
  • 至極
  • 至り

例文として使う場合は下記の通りとなります。

「恐縮です」の例文(上司宛)

・お褒めの言葉をいただき、恐縮しきりでした。
・恐縮の極みです。

ただ、注意していただきたいポイントは「多用の禁物」ということです。

どの尊敬を表す言葉や自分が謙遜するものにも言えますが使いすぎると逆の内容にとられてしまう場合があるので注意しましょう。

「恐縮」を英文として用いるにはこちらの単語が適切です。

「恐縮です」の例文(上司宛)

「恐縮です」=Thank you,
「恐縮ですが」=I am terribly sorry but,

一般的にありがとうの意味がある「Thank you」は恐縮というニュアンスでも使用可能です。

「大変申し訳ございませんが」という使い方で恐縮を用いる場合には「I am terribly sorry but,」が適当でしょう。

次に口語での「恐れ入ります」がどの場面で使うことが適切なのかということです。

まずは「恐れ入ります」と「恐縮です」の違いですが、先ほども述べたとおり使用法として主に口語と書き言葉の違いがあります。

細かく分けると多少の違いはありますが、基本的にはそれほど違いはありません。

書き言葉や改まった会話の場合は「恐縮です」、口語の場合は「恐れ入ります」と使い分けることを意識すれば問題はありません。

・恐れ入りますが、こちらの資料を見てください。

こちらは正しい使い方でしょうか。正解は「誤り」です。

恐れ入りますは目上の人に対して使う言葉です。

つまり「見てください」の部分が不適切になっています。

正しい使い方は次の通りとなります。

・恐れ入りますが、こちらの資料をご覧ください。

「見ていただく」を「ご覧ください」に直したものが正解です。

すべての言葉遣いに共通しているのは相手が自分にとって目上の人なのか、対等な立場なのか、下なのかによって使う言葉が変わるということです。

そして一つの文の中に様々な種類の敬語を使うことはマナー違反です。

相手が目上の人ならば、基本的に使う言葉は目上の人に対して尊敬の意を込めて使うものか、自分が一つ下の立場に下がって使う言葉かどうかとなります。

つまり見てくださいをご覧くださいと言い換えることによってきれいな言葉遣いとなります。

例文(部下あて)

「恐縮」という言葉は目上の人に対して使う言葉なので一般的には部下あてには使用しません。

では、仕事などで助けてもらった、手伝ってもらった場合にお礼の言葉として「恐縮」の類義語である「恐れ入ります」を使うことはできるのでしょうか。

「恐れ入ります」は恐縮より柔らかい表現になるので部下あてに使うことができそうに見えます。

ただ、「恐れ入ります」は「恐縮です」と同様に目上の人に対して使う言葉です。

部下に対して使いたい場合は次の言葉を使いましょう。

・感謝の意を表す場合
ありがとう

・何かをしてもらう場合
~してください

例文としては

先日はたくさんの資料を作ってくれてありがとう。

このような使い方をしましょう。

お分かりかと思われますが、部下に対して使う場合には「丁寧語」で構いません。

「恐縮です」や「恐れ入ります」を使うと、部下からすると自分が上の立場になってしまうので混同してしまいます。

最近では、ハラスメントにならないように部下に対しても敬語を使う場面が多くあります。

ですが使い方を誤ってわざわざ部下に対して尊敬の意が込められた言葉や自分がわざわざ下の立場となって言葉を使う必要はありません。

例文(同僚あて)

同僚あてに「恐縮です」という言葉は正しい使い方なのかということが問われます。

この言葉は目上の人に対して使うものなので同僚に対して使うことは正しいとは言えません。

ただ、同僚でも時と場合によっては立場が変わることがあります。

その場合には「恐縮です」や「恐れ入ります」を使うことができます。

例文は次の通りです。

・先日は、素敵なおもてないただきまして恐縮でした。

こちらで使用した「恐縮です」は「ありがとうございました」というニュアンスが含まれています。

・お忙しい中お手伝いいただき恐れ入ります。

こちらの「恐れ入ります」は「申し訳ございません」という形で使われています。

基本的に恐縮という言葉は目上の人に対して使うものとなりますので、使い方を誤ると皮肉っぽく捉えられてしまいますし、多用するのもよくありません。

同僚にあてて使う場合には「恐れ入ります」が適当です。

無難に使える言葉としては「ありがとうございます」や「申し訳ありません」があります。

畏まってわざわざ使う必要はありません。

親しき中にも礼儀ありと言われますが、正しい日本語を使うことが礼儀の内に入るので畏まったり謙遜してしまったりする必要はなくシンプルな言葉を使うことが適切です。

ただ、結婚式の二次会やパーティーでのスピーチ等の場面では周りが同僚だけとなることがあります。

そのような畏まった席や会の場合には「ありがとうございます」や「申し訳ございません」という言葉ではなく「恐縮です」や「恐れ入ります」を使うようにしましょう。

それぞれの場面で使える言葉が変わりますので、使い方には注意しましょう。

まとめ

「恐縮です」という言葉は基本的には目上の人に対して使用します。

同僚や部下に対して使う場合は類語に言い換えて使うことをお勧めします。

上司や目上の人に対して使う場合

書き言葉では「恐縮です」「恐縮の極みです」という言葉を使うことができます。

ただ、多用は禁物です。

口語では「恐れ入ります」が使えます。書き言葉と口語では使い方が違うということを覚えておきましょう。

最近では書き言葉、口語とどちらでも使うことがあります。

正しい用法を求めるのであれば「恐縮」「恐れ入ります」を使い分けることをお勧めします。

近年、ビジネス敬語や態度には不思議なルールがあります。

例えば印鑑を押す場合、目上の人にお辞儀をするように斜めに押印するといったものです。

会社ごとに使用する、しないがありますが、もしそのようなルールが日常的に行われている場面では「恐縮」を口語でも使わなければならないでしょう。

あくまで正しい言葉が全てのシーンで使われるわけではありません。

ローカルルールやハウスルールを知った上で使い分けましょう。

部下に対して使う場合

部下に対して「恐縮です」や「恐れ入ります」を使う必要はありません。

使われた相手は自分が目上の人となってしまうので混乱します。

正しい使い方を知っている部下の場合は「この人の日本語はおかしい」と思われてしまいます。

自分にとってマイナスなイメージを与えてしまうことになるので注意しましょう。

お礼や申し訳ないことを伝えたい場合には、単純に「ありがとう」や「申し訳ない」を使うようにしましょう。

同僚に対して使う場合

同僚は場合によって立場が変わります。

用法としては部下に対して使うように「ありがとう」「申し訳ない」で問題ありません。

畏まった席では「恐縮です」「恐れ入ります」を使いましょう。

あくまで目上に人に対して使う言葉だということを意識しておきましょう。

相手に対して言葉で感謝や謝罪の意を示す場合、その言葉が正しい使い方かどうかを見極めることが重要です。

「恐縮です」という言葉は普段よく耳にすることがありますが、使える範囲は目上の人やお客様に限られます。

それ以外は「ありがとう」や「申し訳ない」を使えば間違うことはありません。

また、書き言葉と口語で「恐縮です」と「恐れ入ります」が分けられるので、実質「目上の人に対して使う書き言葉」とかなり限定されます。

使い方を知っているに越したことはありませんが、難しい言葉をあえて使う必要はありません。

簡単な言葉でも心がこもっていれば相手には伝わります。

知らないことは知らないとはっきり伝えることを心掛けましょう。

使い方を間違えてしまったら正しい使い方を学べばよいのです。知ったふりで使って間違えてしまうことの方がよっぽど恥ずかしいです。

言葉には類語という便利なものがたくさんあります。

とらえ方によっては「複雑で覚えられない」と思う方も多いと思います。

ただ、正しい使い方を一度覚えてしまえばいくらでも使い道があります。

「この人は正しい言葉遣いをするな」と思われればビジネスシーンでは頭一つ出ることができ、相手に対して好印象を与えることになるでしょう。

この使い分けができることで他の言葉も用法を守れるようになり、難解と言われている日本語を使いこなせるようになります。

一度知った正しい言葉の使い方は一生役に立ちます。

「恐縮です」以外にも意外と知られていない正しい使い方がされていない日本語が多くあります。

これを機会にいろいろな日本語を学んでいくことで洗練されたビジネスパーソンになっていきましょう。

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