敬語の使い方

「お会いできることを楽しみにしております」は正しい敬語か?(和文・英文例)

パンダ

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パンダ

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前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。

「お会いできることを楽しみにしております」は正しい敬語?

例えば仕事を一緒にした方などと別れる際、「お会いできることを楽しみにしております。」ということがあります。別れ際の最後にこの一言があれば、再び一緒に仕事をする際には非常にやりやすくなることが想像できます。そのため、このフレーズはビジネスシーンでは非常によく使われるといって良いでしょう。再開するのが楽しみという言葉には相手に好意を持っているという意味が込められているので、そう言われた方もまた次に一緒に仕事をするのが楽しみになるに違いありません。社交辞令という面はあるものの、好意を持っていると伝えられれば誰だって決して悪い気はしないのではないでしようか。

「お会いできることを楽しみにしております。」という表現は、このままで敬語を使っていることになり、「お会いできるのを心待ちにしております。」と言い換えることもできます。いずれも語尾が「ます」となっているので、敬語の範疇となります。「楽しみにしております。」というのは「会えるのが楽しみだ」という趣旨の文章の末尾に「ます」を用いているのですが、「ます」は丁寧語に当たるのでそれだけで敬語ということになるわけです。しかし、そうはいってもいざ自分が重要な相手に使うとなれば、本当にこれが正しい使い方なのか気になるところでしょう。目上の人などにこのフレーズをそのまま使っても失礼に当たらないのでしょうか。

まず、「お会いできる」の部分ですが、「お会いする」というフレーズは「会う」の謙遜語となります。対象の人に「会う」のは他でもない自分なわけですが、対象の人よりも自分をへりくだって言うことでその人を持ち上げ、相手に敬意をあらわすことができるのです。また、「会う」という言葉の前後に「お~する」と添えることでも目上の人への敬意をあらわすことができます。さらに丁寧な言い方としては、「する」ではなく「できる」を使うと良いでしょう。「お会いする」よりも「お会いできる」の方が一層丁寧な印象となり、より相手を敬っていることになります。そして「楽しみにしています」の部分は、会うことを期待して心待ちにしている、という意味になります。例えば「来月の旅行が今から楽しみだ」と言うと、旅行で起きるさまざまなことが楽しいはずだと期待して今から心待ちにしている、ということになるわけです。

敬語というのには、大きく分ければ、前述した丁寧語と謙遜語の他にも尊敬語があるので、それぞれ理解しておくとわかりやすくなります。自分が納得していればより自然に使うことができ、ビジネスシーンにおいてはとても有益となることでしょう。丁寧語には前述した「ます。」の他、「です。」「ございます。」などがあり、しゃべっている相手に対して敬意をあらわすことができる言い方です。そして謙遜語は前述したように相手より自分のことをへりくだることで、しゃべっている相手への敬意をあらわすことができます。そして尊敬語は、相手がすることや相手の物を高める言い方で、使用することで相手を持ち上げて敬意をあらわすことができる言い方です。また、より細かく分けるとすれば、謙遜語や丁寧語はさらに2種類に分類することもできるなど、長い歴史の中で細かく分類されるようになっていったと考えられています。

英語はとてもシンプルな言い回しが特徴といえますが、相手を持ち上げるような言い回しも存在しています。しかし、その種類はそう多くはありません。言葉により相手を敬ったり自分をへりくだったりするのは、日本人独特の感覚によって古くから使われてきたものといって良いでしょう。また、日本の長い歴史の中では、その時代によって人々の使い方に少しずつ変化があるようです。例えば、社員が、社内の人と社外の人にそれぞれ社長の留守を伝える時の使い方をみてみましょう。社内の人に伝える時であれば「社長はただいま外出していらっしゃいます。」という文章になります。しかし、社外の人に伝える場合には、「社長の○○はただいま外出しています。」という風になるのが普通です。社外の人に伝える時には、自分より身分が上の社長の動向であっても敬意をあらわすのはおかしいことになるからです。しかし、そんな現代では当たり前の使い方も時代が変われば一変します。例えば平安時代では、自分より身分が上の人の動向については、伝える相手がどのような立場にある人であっても変わることがありません。いずれの場合も、「社長はただいま外出していらっしゃいます。」という使い方をするのが普通だったのです。現代のような使い方になったのは、室町時代の終わりごろから江戸時代のはじめにかけてだといわれています。

このように時代とともに使われ方に変化が生じる背景には、大方の人が使わなくなっていったということが考えられます。言葉の使い方は社会の一つのルールと見ることができますが、それは決して普遍的なものではないからです。大多数の人が使わなくなれば、たとえその時代には社会のルールであったとしても、ルール通り使ったところで通じなくなってしまうのは当然のことといっても良いでしょう。それは未来における使われ方にも同じことがいえます。現代で当たり前に使っている、若しくは、難しい使い方を必死に学んで使っているとしても、未来においてはほとんど通じることがなくなり、まったく違った使われ方に変わっているということが考えられます。

例文

前述したように、「お会いできることを楽しみにしております。」という使い方は間違いではありませんが、使う相手によって少し違うフレーズを使うとより自然な印象を持ってもらえます。上司、部下、同僚それぞれに言う文章の例を挙げていくので参考にしてみてくだい。

例文(上司あて)

上司といっても、このような言い方をするのは普段は一緒に仕事をしていない方が対象となるので、例えば海外支社などから来ている上司が帰国するといったシチュエーションを想像するとわかりやすいでしょう。

・本日はどうもありがとうございました。また、お目にかかるのを楽しみにしております。

「お会いする」よりも「お会いできる」の方がより丁寧であると前述しましたが、「お会いできる」よりも「お目にかかる」の方がさらに丁寧な言い方になります。また、「お目にかかるのを」の部分は「お目にかかれるのを」とした方がもっとへりくだっている上により丁寧な言い方になるので、かなり目上の方に言う時にはこちらを使うと良いでしょう。「れ」という一文字を入れるかどうかだけですが、印象はかなり違ってきます。ただし、「お目にかかれるのを」というフレーズは、場合によってはへりくだり過ぎていると受け取られることもあるので、対象となる相手は限られてくることを忘れないでおきたいものです。

また、さらに丁寧に言うとすれば、

・またお目にかかれますのを楽しみにいたしております。

と「楽しみにして」を「楽しみにいたして」いう言い方も考えられます。しかし、これではバカ丁寧な印象を与えかねないので、よほど目上の上司など限られた人にだけ使うのが良いでしょう。堅苦しくしたくない場合は、「お目にかかれるのを楽しみにしております」という言い方で十分に相手を敬う気持ちを伝えることができます。

英語で言い方であれば、

・I'm look forward to seeing you next time.

などがフォーマルな表現としては代表的なフレーズです。文法からすると「I'm look forward to」は通常「I'm looking forward to」となるのが正解ですが、「look」と原型のまま使用すると堅めの表現となります。これは、現在進行形を使うより原型を使った方が、今だけでなく常に楽しみにしているというニュアンスになるからです。もちろん、実際には毎日楽しみにしているというわけではありません。それだけ強く楽しみにしている、相手がそれだけ楽しみの対象である、という気持ちを込めることができるわけです。また、「forward to」の後は通常であれば動詞が続くのですが、「to」が前置詞であるため続く動詞にはing形が用いられます。

他には、

・I look forward to our meeting again.
・I'm look forward to our upcoming meeting.
・I'm look forward to being able to meet you.
・I am excited for our scheduled meeting next time.

などが挙げられるでしょう。

例文(部下あて)

次に、目下となる部下への言い方の例を挙げると、

・またお会いできるのを楽しみにしています。

などと言うことができます。

上司への例文で挙げた「お目にかかる」よりも「お会いできる」の方が少しカジュアルな印象となるので、部下であればこちらの言い方にすると良いでしょう。さらに、これでもまだ丁寧すぎるという場合には、

・また会えるのを楽しみにしています。

という言い方でも十分と考えられます。

英語で言うとすれば、日常的な言い方としては、

・I hope to see you.
・I hope to see you again.

というシンプルな表現でも目下の人に対しては十分ではないでしょうか。「hope」は「望んでいる」と訳せる動詞ですが、「楽しみにしている」という意味を込めることもできます。

他には、

・It's pleasant that you can meet again.

といった表現もあります。

例文(同僚あて)

また、同僚あてに言うとすれば、部下への例文と同じく

・またお会いできるのを楽しみにしています。

としても良いでしょう。

英語の例文としては、

・I'm look forward to seeing you next time.

と上司と同じように言ってもよいですし、前述したように

・I'm looking forward to seeing you next time.
・I am looking forward to our meeting.
・I'm looking forward to being able to meet you.

などと「looking」にすることで堅さを和らげることも可能です。同僚といってもいろいろな関係があるので、相手との関係性やその場の状況に応じて使い分けると良いでしょう。

さらにカジュアルに表現するとすれば、

・I can't wait to see you.
・I'm excited about meeting you next time.

などの例が挙げられます。これらは、とても仲の良い同僚にフランクな場面で使うのに良いのではないでしょうか。それまでは同じ部署で毎日顔を合わせ、日ごろからお互いに助け合っていたような間柄で、相手が別の部署に異動になったような場面などが考えられます。

まとめ

「お会いできることを楽しみにしております」という表現は、そのままで十分相手に敬意をあらわすことのできる表現です。しかし実際には、使用するシーン、そして相手の自分との関係性を十分に考慮し、最後は自分の感覚にしっくりいくフレーズを使用するのが良いのではないでしょうか。例えば、明らかにかなり目上の人に対してであっても、その場の雰囲気がとても和やかであれば、あまり堅苦しい表現ではないほうが適しているということもあります。かなり目上の人なのだから、と四角四面に捉えてしまっては、せっかく親しみを持って接してくれているのに残念に思われてしまうこともあるかもしれません。そういったことを考えると、「お目にかかれますのを楽しみにいたしております。」というのはやはりとても堅い印象があり、何もそこまでへりくだらなくても、と思われてしまうでしょう。かといって、「親しき中にも礼儀あり」という有名なことわざがあるように、目上の人に対してくだけすぎてしまうのは良くありません。特にビジネスシーンにおいては十分に注意したいものです。目上の人に「また会えるのを楽しみにしています。」としてしまうのがくだけ過ぎとなるケースは十分に考えられます。やはり、抑えるべきところはしっかり抑え、相手を尊重した言葉の使い方をするのが大切ということができるのではないでしょうか。

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