敬語の使い方

「ご心配ありがとうございます」は正しい敬語か?(和文・英文例)

パンダ

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パンダ

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「ご心配ありがとうございます」は正しい敬語?

ビジネスシーンでもよく使われる「ご心配ありがとうございます」という言葉は、上司や取引先の人にも使うことでしょう。しかし、目上の方やビジネスの場面では、より丁寧な言い方である「ご心配くださりありがとうございます」がいいでしょう。「ご心配ありがとうございます」を目上の方に使う人もいますし、一般的に失礼であると感じる方は少ないので問題はないのですが、「ご心配くださりありがとうございます」よりも少しフランクな言い方になってしまいます。目上の方でも、直属の上司であるとか親しい間柄の人ならばいいですが、できれば「ご心配くださりありがとうございます」の方を使うことをおすすめします。似た言葉に、「ご心配いただきありがとうございます」という言い回しもあります。こちらも上司や目上の方に使うことができますが、「いただく」という言葉が謙遜語です。上司など目上の方向けに謙遜語を使うことを気にする方もいます。悪い印象をできるだけ与えないように、「ご心配くださりありがとうございます」の方がいいでしょう。

最近では、仕事のやりとりを紙ではなく、メールで行うことが増えてきました。創業して何十年も経つような歴史のある昔ながらの会社でメールはほぼ使わないという場合でも、紙の文書で「ご心配ありがとうございます」と出てくることがあるでしょう。電子メールでも紙の文書でも、文字として「心配ありがとう」という感謝の気持ちを伝える場合には「ご心配くださりありがとうございます」を使った方が、丁寧な言い方になります。ビジネス文書の中でも、社長など特にステータスが高い相手に送る場合や公的文書の場合には、「ご心配賜りましてありがとうございます」が正しい言い方です。

どの言い回しを使ったとしても、必ず現在の状況を相手に報告する文を付け加えることを忘れないでください。例えば、体調不良で休暇を取っており、復帰後、上司との会話で「ご心配くださりありがとうございます。おかげさまで回復することができました。」と、状況報告をするのが一般的です。この状況報告の文も、相手に合わせて尊敬語や謙遜語を使い、失礼のないようにしましょう。

例文

「ご心配ありがとうございます」は、相手が自分のことを心配してくれたときや気にかけてくれたことに対して、感謝を伝える言葉です。ビジネスの現場でも、様々なシチュエーションで使うことがあります。どのような場面で使うのか、相手が上司である場合はどのような言い方をすればいいのか、覚えておきましょう。

例文(上司あて)

上司に「ご心配ありがとうございます」という言葉を使うのは、主に自分の体調を気遣われたときが多いでしょう。例えば、体調を崩して欠勤した、早退した、遅刻した場合です。「もう体調は大丈夫なのか」と上司に声をかけてもらったときに、「ご心配くださりありがとうございます」と、体調を気遣って声をかけてもらったことへの感謝の気持ちを伝える場面で使いましょう。

例文「ご心配くださりありがとうございます。おかげさまで回復致しました。」

病気で仕事を欠勤した翌日、出勤時に上司から声をかけられたときに答える例文です。「ご心配くださりありがとうございます」の後に、体調が回復したという状況説明をきちんと尊敬語や丁寧語で答えるのが正解です。体調が回復しておらず、後日、欠勤や早退などをする予定がある場合は、「○日に再度休暇をいただきますのでよろしくお願い致します」などと伝えましょう。

例文「ご心配お掛けして申し訳ありません。」

「ご心配ありがとうございます」と似たような言葉に、「ご心配お掛けして申し訳ありません」という言葉があります。これは、相手に謝罪の気持ちを伝える文です。例えば、こちらの業務の進み具合が遅れたせいで、取引先から納品は間に合うのかと問い合わせがあったという場合、相手に心配させ、迷惑を掛けてしまったことに対し、「申し訳ありません」という気持ちを込めて謝罪しましょう。「ご心配お掛けして申し訳ありません。納期には間に合いますので、どうかご安心ください。」と伝えます。ビジネスメールでも同じように使うことができます。

例文「ご配慮くださりありがとうございます。おかげさまで会議の時間に間に合いました。」

「ご心配くださりありがとうございます」は、相手が自分のことを気遣ってくれた「気持ち」に対してのお礼を伝える言葉です。そのため、何かしていただいたときには「ご配慮くださりありがとうございます」を使いましょう。例えば、こちらの都合で打ち合わせの時間を変更した場合、仕事の納期をずらしてもらった、出社時間を調節してもらったなどの場合は、「ご配慮」の方が正しいです。配慮していただいたことで、どうなったのかという結果を伝えることを忘れないでください。

英語例文「Thank you for concern.」「I appreciate your concern.」

上司などの目上の方に向けた「ご心配ありがとうございます」という意味の英文です。「concern」は「心配」、「Thank you for~」は「~してくれてありがとう」という英文となります。心配をしてくれたことへの感謝を伝えるだけではなく、他の場面でもアレンジして使うことができる便利な英文です。覚えておくといいでしょう。「Thank you for concern.」「I appreciate your concern.」の後には、自分の状況を説明する英文を続けて言ってください。ビジネス文書にも使える文なので、困ったときにはこれを使っておけば間違いありません。

例文(部下あて)

ビジネスの場面で、部下に「ご心配ありがとうございます」という言葉を使うことは、ほぼないと思っていいでしょう。「心配」という言葉に、わざわざ「ご(御)」を使うことは、相手に敬意を示しているからです。立場が下となる部下に対して、敬意を示すことは悪いことではありませんが、わざわざ敬意を示して丁寧な言い方にする必要はないです。もし、自分が目上の立場である上司から「ご心配ありがとうございます」と言われたら、なんとなく居心地が悪くなってしまうでしょう。対面で会話をしている場面では、部下に向けて丁寧な言葉を使う機会というのはほぼないです。部下に向けて丁寧な言い方をするとすれば、メールなどの文書でしょうか。文書内で部下に対して心配してくれたことへの感謝の気持ちを伝えたい場合は、「気遣いありがとうございました」くらいで大丈夫です。

例文「(体調不良で欠勤したとき)気遣いありがとうございました。本日から通常業務に戻ります。」「心配ありがとうございました。納期には間に合います。」

体調不良で欠勤して、部下に体調を気遣ってもらった場合の例文となります。「気遣いありがとうございました」「心配ありがとうございました」の後に続く文に、現在の状況の説明を入れましょう。相手は部下なので、それほど丁寧な言い方にこだわることもありません。対面で会話をしている場合は、「気遣いありがとう」「この間は休ませてもらってありがとう」くらいのフランクな言葉で大丈夫です。メールなどの文章ならば、語尾を「~でした」「~です」「~ました」程度の丁寧な言い回しにしておけば、問題ありません。「お気遣いいただきありがとうございました」という言葉を使う人がいますが、相手が部下の場合は「お」「ご」などを頭に付ける必要はありません。「気遣いありがとうございます」「気遣いありがとうございました」とシンプルにしましょう。

英語例文「Thank you for worrying about me.」「Thank you for your thoughtfulness.」

「Thank you for worrying about me.」は「心配してくれてありがとう」という英文です。「Thank you for your thoughtfulness.」は、「thoughtfulness」が「思いやり」なので、日本語に意訳すると「気遣いありがとうございます」という意味になります。どちらも部下や友人など、とてもフランクな間柄に対して使うものなので、絶対に上司など目上の方や取引先の方には使わないでください。失礼な印象になってしまいます。あくまでも同僚や部下など、立場が対等か下の場合で、とても親しい間柄の人にのみ使います。ビジネスの場面でも、使うのは休憩中などのカジュアルな場面でのみにしておきましょう。

例文(同僚あて)

同僚に向けてならば、「ご心配ありがとうございます」で大丈夫です。接頭語である「ご」をつけることで、同僚に向けて感謝の気持ちを丁寧な言葉で伝えることができます。対面で会話をしている場合は、親しい間柄の同僚ならば「心配ありがとう」程度でも大丈夫です。職務中なので丁寧な言い方で話したいという場合は、上記の「ご心配ありがとうございます」にしましょう。会議中や仕事中のオフィス内など、同僚同士でも丁寧な言い回しを求められている場面では、「ご心配ありがとうございます」を使うのが正解です。

例文「ご心配ありがとうございます。おかげさまで納期に間に合います。」

メールなどの文書内ならば、シンプルに「ご心配ありがとうございます」で済ませた方が、相手が気を遣わずに済みます。例えば「ご心配していただき誠にありがとうございます」というのは、とても丁寧な言い回しですが、同僚の場合は丁寧すぎて堅苦しい印象です。メールなどの文書内ならば、あくまでもシンプルが基本と思ってください。

例文「ご心配いただきありがとうございます。」

同僚は自分と同じ立場の人です。自分が遜る謙遜語を使いたい場合は「いただく」を入れましょう。「ご心配いただきありがとうございます」と伝えれば、自分が遜る言い方では正しい文となります。

例文「ご心配お掛けして申し訳ありません。○日までに作成します。」

業務の遅れなどが原因で、同僚から「手伝いますか?」「納期に間に合いますか?」「何かやることはありますか?」と声が掛かることもあるでしょう。自分の仕事の心配をさせてしまい、そのせいで同僚に余計な仕事を負担させて迷惑をかけてしまうかもしれません。その場合、「ご心配ありがとうございます」と感謝の意味を伝えるだけではなく、迷惑が掛かる可能性があるならば、「申し訳ありません」と謝罪を伝えるのがマナーです。「ご心配お掛けして申し訳ありません」という言葉の後に、心配をかけたことに対しての解決策や現在の状況を伝えるようにしましょう。もちろん丁寧な言い回しを忘れないでください。

英語例文「Thank you for concern.」「Thank you for worrying about me.」

上司あての英語例文でも出てきた「Thank you for concern」は、同僚あてにも使うことができます。同僚でも仕事でのやりとりをするだけで、それほど親しくない間柄の場合はこの英文を使いましょう。ビジネス英語として覚えておくと便利な文です。

「Thank you for worrying about me.」はビジネス英語としてはほぼ使わないものですが、同僚と休憩中に話しているときには使うことができます。部下や同僚に対面で会話しているときに使うのはいいですが、メールなどの文書では使わない方がいいでしょう。最初に紹介した「Thank you for concern」を使った方が丁寧な言い方となり、ビジネス文書ではこちらを使うのが一般的です。

日本語でも英語でも、同僚あての場合は相手との間柄や使う場面によって、言い回しを変えた方がいいでしょう。

まとめ

「ご心配ありがとうございます」は、正しい敬語ではありません。目上の方に使う場合は「ご心配くださりありがとうございます」が正解です。ビジネス文書内では、もっと丁寧な言い回しとなる「ご心配賜りありがとうございます」を使った方がいいでしょう。

ビジネスの場面では、相手の立場や間柄によって、「ご心配ありがとうございます」の使い方が変わります。丁寧に言いすぎても相手に悪い印象を与えてしまうことがありますので、相手に合わせて正しく使い分けましょう。

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