敬語の使い方

「お世話になっております」は正しい敬語か?(和文・英文例)

パンダ

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パンダ

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前置きはこのくらいにして、本題に入りましょう。

「お世話になっております」は正しい敬語?

ビジネスにおいて、よく使われるフレーズの一つに、「お世話になっております」があります。電話やメールでも相手とのコミュニケーションの最初には、必ず「お世話になっております」を使うという人は多いですし、相手と直接コミュニケーションをとる際にも、最初は「お世話になっております」から始めるという人は少なくありません。ビジネスシーンでは基本ともいえるこのフレーズは、敬語としては正しい使い方なのでしょうか?

まず、「お世話になっております」の「お世話」の部分を見ると、世話という名詞に丁寧な意味をもたせる「お」という接頭辞をつけたものだということが分かります。つまり、世話という言葉を丁寧語として表現しているのが、「お世話」です。

動詞部分の「なっております」は、もともとは「なる」と「いる」という二つの異なる動詞がコラボしたことによって、「なっている」から「なっております」と変形しています。またこれは丁寧さを持たせる敬語でもあります。相手を立てるという意味を持つ尊敬語ではなく、自分をへりくだることによって相手を立てる意味合いを持たせる謙譲語「おる」が使われています。そのため、この「なっております」は謙遜語に分類できます。

ビジネスにおいてよく使う「お世話になっております」という言葉は、自分という個人が、相手という個人に対して言う言葉ではありません。自分自身が勤務している会社が、相手が勤めている会社と取引があるのなら、何かしらの形でお世話になっているという考えに基づいています。つまり、会社同士の関係に対して、会社に変わって自分という個人から感謝の気持ちを述べるフレーズです。メールや電話、また取引先の人との会話において最初にこのフレーズを言うのは、そのためです。自分と相手が初対面の場合でも使いますし、相手と直接顔見知りというわけではなくても、ビジネスのシーンにおいては、取引先やお客様に対してこのフレーズを使うのがビジネスマナーとなっています。

この「お世話になっております」は、自分が会社を代表して発するフレーズで、相手は取引先やお客様など、社外の人に対して使います。同じ企業に勤務する社内の人に対しては、使うことはありません。たとえ相手が上司だったり、会社の社長や役員でも、「お世話になっております」とは言いません。また、企業によってはいくつも支点がありますが、社名が同じなら支店名や営業所名が違っていても、それは同じ社内の人間という扱いになります。そのため、他の営業所から電話がかかってきた場合でも、「お世話になっております」とは言いません。あくまでも、社外の人に対して使う言葉なので、間違えないようにしましょう。

例文

「お世話になっております」は、ビジネスの歴史においては、長く使われてきた言葉です。必ずしも「お世話になっております」を一文字一句コピーしなければいけないというわけではなく、言い方にはいろいろなアレンジがあります。「いつもお世話になっております」「お世話になります」「大変お世話になっております」などがありますが、どれも相手に対して失礼に当たるわけではありません。頻繁に使うフレーズなので、言いやすいフレーズを覚えておき、社外の人に対してスムーズに言えるように練習しておきたいものです。

メールで「お世話になっております」という場合には、文章での表現なので、相手からの反応をうかがったり、そこから会話を始めなければいけないという心配はありません。もしも、文章で書く際にもう少しへりくだりたい場合には、「平素より大変お世話になっております」とすれば、より一層丁寧な感じがアップします。

電話の場合には、以下のようなやり取りになることが多いです。
A社「もしもし、山田商事でございます。」
B社「田中物産の佐藤と申しますが」
A社「いつも大変お世話になっております。」
B社「こちらこそ、お世話になっております。山田様はいらっしゃいますか?」
A社「山田はただいま、席を外しております。伝言を承りますが。」
の様に、挨拶のように「お世話になっております」を会話の最初に投入すればOKです。

それでは、お客様や取引先の人と対面している時には、どのようにつかえばよいのでしょうか?

この場合も、電話での対応と同じです。もしも初対面なら、最初に名刺交換をする事が多いでしょう。その際には、
A社「山田商事の山田と申します。いつもお世話になっております。」
B社「田中物産の佐藤と申します。こちらこそ、いつもお世話になっております。」
と挨拶として使うことができます。

もしも相手から最初に「お世話になっております」と言われた場合、返事としては「こちらこそお世話になっております」とシンプルに返せばよいでしょう。気の利いたフレーズを言おうと考える必要はありません。

それでは、英語では「お世話になっております」という表現はどんなフレーズを使えばよいのでしょうか?「お世話になる」という日本語をそのまま英語にすると、Take Care Of~というフレーズを連想する人はたくさんいますが、ビジネスにおける「お世話になっております」では、Take Care Of~というフレーズは使いません。その代わりに、相手への感謝の気持ちを伝える「Thank you for~」という言葉を使います。

取引先や顧客に対しては、お世話になっているという感謝の気持ちを伝えるフレーズとして、
「Thank you for your ongoing support.(日頃からのご愛顧に感謝しています)」
「Thank you for your prtronage.(ご愛顧に感謝いたします)」
などのフレーズを使います。Thank you~という部分は同じですが、より丁寧な雰囲気を出すなら、Patronage(ご愛顧)という言葉を覚えておくのがおすすめです。

実際にまだ取引をしているわけではないけれど、新規顧客になってくれそうな相手に対しては、
「Thank you for your interest.(興味を持っていただき、感謝しています)」という言葉を使うのが適切です。

もしも企業に対して助力してくれたり、援助をしてくれる顧客や取引先に対しては、
「Thank you for your assistance.(ご協力に感謝いたします)」
「Thank you for your support.(ご協力に感謝いたします)」
「Thank you for your cooperation.(ご協力に感謝いたします)」
などの言葉が良いでしょう。「協力」という意味を持つ英単語はたくさんあるので、ピッタリの言葉を選んで使えば、粋なビジネス会話が成立します。

例文(上司あて)

上記に述べた通り、「お世話になっております」という言葉は、社内の上司に対しては使いません。電話でもメールでも、また対面でも使うのはNGです。しかし、例えば上司から職場に電話が入った場合、上司に対して「こんにちは」という挨拶ではなんだか違和感を感じる人は多いでしょう。その場合には、どうすれば良いのでしょうか。

もしも上司から電話がかかってきた場合、また自分が職場に電話をかけて上司が出た場合には、「お疲れ様です」とあいさつするのが良いでしょう。社外の取引先や顧客へは「お疲れ様です」という言葉は使いませんが、社内の人に対しては、最初の挨拶として「お疲れ様です」というと会話がスムーズに進みやすくなります。

上司との挨拶では、時間帯によっては「お疲れ様です」よりも「おはようございます」の方が適している時があります。それは、一日の始めに顔を合わせた時の挨拶です。出社して上司と顔を合わせた時には、「おはようございます」とあいさつをするのが適切です。この時には、「お疲れ様です」は必要ありません。

もしも、自分が出社してから上司と顔を合わせておらず、就業時間がスタートしてしばらくたった時間帯に外出している上司から連絡が入った場合、また外出先から上司が戻ってきた場合には、どうすれば良いでしょうか。その場合には、たとえ上司と顔を合わせるのがその日初めてでも、「おはようございます」ではなく「お疲れ様です」と挨拶しましょう。

社内の上司に対する「お疲れ様です」は、社外の人に対する「お世話になります」と同じ使い方をすれば問題ありません。例えば、外出先の上司から一日に何回も電話がかかってきた場合には、その度に「お疲れ様です」と言いましょう。最初に1回だけ言えばOKというわけではありません。これは顧客や取引先からの連絡に対しても同じです。同じ取引先から日に何回も連絡が入った場合でも、その度に「お世話になっております」というのがビジネスマナーです。

ちなみに、社内の人に使う「お疲れ様です」は、日本では挨拶代わりに使われることが多いのですが、英語では挨拶的な使われ方はしません。本当に疲れている人に対して、労をねぎらうという意味で
「You’ve gotta be tired from work.(仕事できっと疲れているに違いありませんね。)」
「You must be tired after such a big project.(大きな案件の後だから、きっとお疲れでしょう。)」
と使うことはあります。しかし、上司から電話がかかってくる度にこうした言葉を言うわけではありませんし、挨拶のように使うわけでもありません。

それでは、社内の上司に対して「お疲れ様です」的に使える挨拶には、どんなフレーズを使うのが良いのでしょうか。HiとかHelloといった「こんにちは」という意味の言葉でも失礼に当たりませんし、
「How are you doing?(お元気ですか?)」
「How’s it going?(調子はどうですか?)
と言った挨拶のフレーズを使うのもOKです。週明けの月曜日なら、
「How was your weekend?(週末はどうだった?)」
といった挨拶フレーズもおすすめです。この中で、上司へのリスペクトという意味を込めて丁寧さを出すなら、HelloとかHow are you?ぐらいが良いでしょう。

例文(部下あて)

社内の人間に対して「お世話になっております」とは言いません。上司に対しても使いませんし、部下に対しても使いません。もしも部下との挨拶で「お世話になっております」的なものを使うなら、上司に対する挨拶と同じく「お疲れ様です」を使うと良いでしょう。「お疲れ様です」を決まり文句として、上司と部下に対して同じように使っても、問題はありませんし、非常識だと思われてしまう心配はありません。

部下に対しては、「お疲れ様です」以外に「お疲れ様」でも、問題はないでしょう。部下にとっては、あなたとの距離が縮まったような気がして嬉しく感じるかもしれませんし、社内の人間だという帰属意識を高められるかもしれません。

部下に対して英語で「お疲れ様」的な挨拶をするなら、
「How’s it going?(調子はどう?)」
がおすすめです。カジュアルな雰囲気が出ているため、部下にとっては心の距離を近く感じられるでしょう。How are you?などでも問題はありませんが、すこし堅苦しい雰囲気があるので、部下にとっては上司から距離を置かれているのかなと感じてしまうかもしれません。その点は、注意したほうが良いでしょう。

例文(同僚あて)

上司と部下に対して使わない「お世話になっております」は、同僚に対しても使ってはいけません。この場合にも、「お世話になっております」的な挨拶として使うのは、「お疲れ様です」が適切です。上司への挨拶と部下への挨拶とでは、言葉遣いが若干異なりますが、同僚への挨拶では、基本的には部下と同じ挨拶でも問題はありません。また、同僚なら親しみを込めて「お疲れ様」「おつかれ!」などでもTPOによっては問題ないでしょう。

英語でも、部下に使う挨拶フレーズと同じように、How’s it going?やHiがおすすめです。同僚の中でも特に親しい間柄なら、Hey(やあ!)という挨拶でもOKです。

まとめ

社外の取引先や顧客に対して感謝の気持ちを込めて使う「お世話になっております」は、社内の上司や部下、同僚に使うフレーズではありません。社内の人に対しては、「お世話になっております」の代わりに「お疲れ様です」を使うのが適切です。

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